選挙の裏事情

先日衆議院議員選挙が執り行われました。
結果については各々様々な捉え方があると思いますが、そこには特に触れません。

18歳以上の方は選挙に行くことができたかと思いますが、投票所って独特の空気ですよね。
何かチェックしてる人、投票用紙をくれる人、座っているだけの人、ウロウロしている人。
その辺について、ちょっとだけ語りたいと思います。

投票所にいる人は誰なのか?
だいたいが役所の職員です。ただ選挙はめちゃくちゃ人手がいるので、アルバイトもたくさんいます。
座っている人は、地域の自治会長さんなどで、投票立会人と呼ばれます。役人だけに任せていたら何をしでかすかわからないぞ、ということで、必ず立会人がいます。
他にも投票所の責任者である投票管理者などがいます。
選挙は選挙管理委員会が行うので、役所の職員も選挙管理委員会の委嘱を受けています。
厳密にはあの仕事は役所の事務ではないわけです。
なので選挙のお給料は選挙手当と言って別に支給されます。昔はそこそこもらえたのですが、最近は経費削減のために振り替え休暇がもらえるぐらいです。
アルバイトは日当14000円ぐらいが相場でしょうか。朝6時から夜20時までなので、学生さんには美味しいアルバイトかもしれません。

投票所はわりとまったりとした空気ですが、1時間ごとに投票数を報告します。
この時だけちょっとピリッとします。
あと、投票用紙書いてる時に電話かかってきたりして、投票用紙持ち出されそうな時は全力で止めます。
投票用紙が持ち出されてしまうと、不正などにつながりかねません。
なのでそういう緊張感は常にあります。

投票が締め切られると開票に移ります。
投票箱に厳重に封をして、投票立会人と投票管理者がタクシーで開票所まで運びます。
その他は?というと、15分ぐらいで投票所を畳んで、開票所まで車を飛ばします。もちろん法定速度で。
地理的なあれにもよりますが、20時半には開票スタートです。
選挙管理委員会の人が投票箱を開封して、投票用紙を取り出し、開票立会人に空っぽであることを確認してもらいます。
この時隙間に投票用紙が挟まっていたりすると処分モノなので、急ぎながらもしっかり確認します。
余談ですがあの投票箱、わりとワンタッチで畳めるんですよ。

開票作業はだいたい開披点検係、計数係、疑問審査係に分かれてやります。
開披点検は平たくいうと仕分けです。
やたらツルツルしてる投票用紙ですが、開票の時ものすごくやりやすいのであの紙になったと聞いたことがあります。
投票用紙をひたすら仕分けていくのですが、中には余計なことが書いてあったり、関係ないメッセージが書かれていたり、立候補していない人の名前が書かれていたりします。
そういう票はすぐに無効にはせず、疑問審査係に送ります。疑わしきは疑問審査です。
投票用紙には余計なことを書いてはいけないので、例えば「◯◯党!」とビックリマークがあったら、疑問審査行きです。
疑問審査係には選挙に詳しい人たちが集められていて、総務省の通知や判例に従って票を振り分けています。
珍事として、外国語で書かれていた票を見たことがあります。どういう処理をしたのかは知りませんが、まぁそういうこともあるわけです。

だいたい票を仕分け終わるのが夜中の12時です。
仕分け終わった後も、投票用紙の交付枚数と実際の投票数が合うか、計数係の確認が終わるまで待機です。
順調にいけば開披点検係は夜中1時には帰れます。
だいたい投票所の駐車場はめちゃ混むので、出るのに1時間ぐらいかかります。
この時の交通整理も職員でやります。ガードマン雇う余裕なんてありませんからね!

疑問審査係はうーんと唸りながら、票を仕分けていきます。
せっかく投票された票を無駄にしないよう、かなり時間をかけて審査します。
順調にいけば夜中3時には終わりますが、ややこしい票が出てきた時は朝5時までかかったこともありました。

翌朝は普通にお仕事です。当たり前ですね。
みんなしんどいですから、選挙の翌日は絶対休むな、とよく言われます。
こうして朝6時から長い時は翌朝5時ぐらいまでの、だいたい23時間の選挙事務が終わります。

余談ですが、マスメディアの方が出口調査をかなりの精度でやっているので、開票所に向かう車の中でだいたい結果がラジオから聞こえてきます。
まだ封を開けてもない投票箱の結果がわかることに、いつも不思議な感じがします。

もちろん選挙管理委員会によってやり方は色々だと思いますが、だいたいこんな感じです。

少しでも選挙の不思議にお答えできたでしょうか。
なお、これらは特に隠されている事項ではありませんので、守秘義務等にはあたらないことを念のため申し添えます。

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